2026年10月13日火曜日

【3年生】3けた×1けたの算数授業!

今日の算数は、「3けた×1けたのかけ算の求め方を考えよう」をテーマに授業を行いました。

ただ手順を教えるのではなく、子どもたちが「これならできそう!」「既習の考え方が使える!」と見通しを持ち、自分たちの力で深めていけるような展開を意識しました。

1. 導入:見通しと「見積もり」を大切に

まず、以下のような問題を提示しました。

「1mのねだんが □ 円のリボンを 3m買います。代金はいくらですか。」

いきなり「312円」を入れるのではなく、まずは「□にどんな数が入ったら簡単に計算できそう?」と投げかけました。 すると、子どもたちから「10円なら10✕3= 30円」「1円なら 1 ✕3 = 3円」という意見が出ます。このやり取りを通して、「1mのねだん(1つ分)× 長さ(いくつ分)= 代金」という言葉の式の構造を確認しました。

次に、実際の数である 312円 をあてはめます。 「答えはだいたいどれくらいになるかな?」と見積もり(見当付け)を尋ねると、

  • 「312円はだいたい300円だから、300✕3 で 900円くらい」

  • 「312円はだいたい310円だから、310✕3 で 930円くらい」

といった答えの見通しが子どもたちから返ってきました。

2. 独自学習と黒板での思考共有

「じゃあ、312×3 の正確な答えはどうやって求められるかな?」と尋ねると、「筆算以外にも、図やさくらんぼ、たし算でできそう!」と見通しが立ちました。

ここで「めあて」を提示し、独自学習の時間へ。 自分の考えがまとまった子から黒板に書きに来てもらいました。

黒板には、まさに十人十色の素敵な考え方が並びました。

  • 図を使って捉える子

  • さくらんぼで数を分解する子

  • たし算(同数累加)で計算する子

それぞれ発表してもらった後、付け足しや質問タイムを設け、全員で考え方を読み深めていきました。

3. まとめ

さまざまな解法が出たところで、子どもたちに問いかけました。

「いろんな考え方が出たけれど、全てに共通していることは何かな?」

すると、子どもたちから「どれも『位を分けて』計算しているのが同じ!」という意見が。

そこで、本時のまとめとして 「かけられる数が3けたになっても、位を分けて計算すれば答えを求められる」 と整理しました。 「この『位ごとに分ける』という考え方が、これから学習する筆算に繋がっていくんだよ」と伝え、本時を締めくくりました。

4. 子どもの思考の広がりと、印象的な「振り返り」

今回の授業では、子どもの思考の広がりを感じ、嬉しくなりました。

① 「1億だったらサクランボは8個!?」

これまでは「2桁の数ならサクランボは2つに分ける(例:29なら20と9)」と学習してきました。 今回、かけられる数が3桁になったことで「3つ(300と10と2)に分ければいいんだ!」と気づいた子がいました。

するとクラスの中から、「じゃあ、1億だったら0が8個あるから、サクランボも8個に分けられるってこと!?」という発想が生まれ、概念の広がりをみんなで共有することができました。

② ノートで見つけた「くらげ計算」

授業後にノートを回収してみると、思考ツールの「くらげチャート」を参考にして、「くらげみたいに伸びて分けられる」と自分で楽しんで解いている子もいました。


他にも、子どもたちのノートには、授業では扱えなかったいろんな解き方が書かれていました。




③ 「もし〜だったら」まで考えを広げた振り返り

特に印象的だったのが、ある子の振り返りです。

「かけられる数が3桁の時はサクランボが3つになるけれど、僕は3桁でもサクランボが2つでできる場合があると思った。理由は、もし『302』だったら10の位が0なので、300と2の2つに分けられるから。」

授業で扱った「312」だけでなく、「違う数(条件)ならどうなるか?」と自分から問いを発展させて考えていたことが嬉しかったです。

授業を振り返って

既習事項を活かしながら「位ごとに分ける」という本質に自分たちで気づき、さらにそこから思考をどんどん拡張させていく子どもたちの姿が見られた時間となりました。

これからも子どもたちの「できた!できたから、もっと考えてみたい!」というワクワク感を大切に授業づくりをしていきたいと思います。

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